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秋本 肇; 阿部 豊; 大貫 晃; 村尾 良夫
JAERI-M 91-086, 470 Pages, 1991/05
二流体モデル構成方程式に対する評価改良を広範囲に効率よく行えるようにすることを目的に、二流体モデル構成方程式評価用ドライバーコードMINI-TRACを開発した。MINI-TRACコードは、(1)一次元二流体モデルによる基礎方程式を用いている。(2)必要なコアサイズは、640kB以下であり、パーソナルコンピューターでも利用できる。(3)TRAC-PF1/MOD1コード、TRAC-BF1コード及びRELAP5/MOD2コードから取り出した3種類の構成方程式パッケージを内蔵している。(4)構成方程式ルーチンはモジュール化されているので、変更も容易であり、ユーザーがチェックしたい相関式を簡便に組み込める等の特徴を有している。本報告書はMINI-TRACコードのマニュアルであり、MINI-TRACコードで用いている基礎方程式、数値解法、MINI-TRACコードに現在組み込まれている構成方程式パッケージ及び物性値ルーチンの内容、MINI-TRACコードの使用方法、入力データの指定方法、MINI-TRACコードのプログラム構造とプログラムでの主要変数名とその内容についてまとめたものである。
山崎 彌三郎; 圷 康雄
日本機械学会講演論文集, (208), p.113 - 116, 1969/00
二成分系気液二相流における気液混合部のその後の流れに及ぼす影響、即ち非整定区間の流動についての研究はごく近年に始まった。水平管の場合については、世古口らが内径26mmのアクリル管へ、その周辺に設けた多くの小孔から空気を噴出する型の気水混合部について、圧力勾配および流動様式の変化を観測した。実験範囲はWg=(0.08~4.00)10kg/s,(Ug=0.12~6.10m/s) Wl=(0.091~1.41)kg/s,(Ul=0.171~2.66m/s)である。
山路 達也*; 小泉 安郎; 山崎 康平*; 大竹 浩靖*; 長谷川 浩司*; 長谷部 吉昭*; 大貫 晃*; 西 弘昭*
no journal, ,
上昇蒸気流と凝縮液膜流下流の共存する管内気液対向二相流実験を行った。加圧水型軽水炉(PWR)の中小破断冷却材喪失事故時の蒸気発生器(SG)U字管内上昇流側の蓄水挙動の機構解明と蓄水量評価モデルの開発を目的とした一連の研究の報告である。本報では、内径18mm、長さ4mの垂直単管内凝縮共存気液対向流現象の観察実験を行った。流動状況観察を主目的としていたため、試験流路は透明ポリカーボネイト製であった。蒸気流速が低い状態では流下液膜状態で凝縮水は流路下端から流下し、排水されていたが、蒸気流速の上昇に伴い、長さ方向管中央付近でスラグ流状態が現れるようになり、凝縮水は上方へ運ばれるようになった。このとき、これより下部では凝縮液の上方への移動は起きず、下方に流れ流路下端から流出していた。このようなフラッディング状況は、これまでの水-空気系では観察されていないため、新たな現象の可能性を含めて検討中である。
山崎 康平*; 大竹 浩靖*; 長谷川 浩司*; 長谷部 吉昭*; 山路 達也*; 小泉 安郎; 大貫 晃*; 西 弘昭*
no journal, ,
上昇蒸気流と凝縮液膜流下流の共存する管内気液対向二相流実験を行った。加圧水型軽水炉(PWR)の中小破断冷却材喪失事故時の蒸気発生器(SG)U字管内上昇流側の蓄水挙動の機構解明と蓄水量評価モデルの開発を目的とした一連の研究の報告である。本報では、内径18mm、長さ4mの垂直単管内凝縮共存気液対向流現象の実験を行った。凝縮量を幅広くとれるよう、管壁伝熱抵抗の大きなポリカーボネート製試験流路から、伝熱抵抗の小さい真鍮管へ試験流路を変えた。今回の実験条件は比較的蒸気流速の速い条件が主であったため、凝縮液は全て上方へ流れる上向き環状二相流状態であった。測定された管路入口-出口間の圧力損失は、Lockhart-Martinelli二相流圧力損失計算法により求めた値とよく一致した。今後のパラメータ実験及び取得データ評価に向かって見通しを得ることができた。